fc2ブログ

訃報。

芳賀夏代です。
練習報告ではありませんが、ここに書かせてください。

先日、劇団×音楽部が大変お世話になった、上澤先生がお亡くなりになりました。突然のことで、心筋梗塞だったそうです。

先生とは、8年以上前から曲制作のアドバイスを頂き、時には先生のおうちでレコーディング、時には練習場所まで出張してくださったりと、劇団の音楽ほぼ全てに関わってくださいました。

私はいつも先生に頼りっぱなしで、何かあるたびに先生に泣きつき、機械音痴のこんな私でも笑ってフォローしてくれる、とても優しい方でした。

先生がいない今、本当にどうしていいかわかりません。
レッスンの時「私、先生がいないと何も出来ないから長生きしてくださいね!」なんて言ってたのに、こんな突然いなくなるなんて、信じられません。

次のレッスンお願いしてたのに、前日に亡くなって、直接会って伝えたい良い報告もあったのにそれも叶わず、まだ教えて欲しいことも沢山、沢山ありました。
私は、これから何を目標に曲を作ればいいのかもわかりません。


先生に、会いたいです。


8年前、友達の紹介で習い始め、私しか作る人いないからとやりたくてやってる訳ではなかった私が、先生の下で曲作りを始めて、「小坂さんは凄い!」っていつも誉めてくれるから調子にのって楽しさを知り、出来ることが格段に増えていきました。

特に、私がレベルアップしたのはアンとロイドの公演の時。
いつものように優しく教えてくださっていた先生に、CDを作りたいと軽く言い出してからレッスンの内容はとても厳しくなりました。
CDは、お客さんがお金を出して何度も何度も聴いてくれるもの。
何度も何度も聴かせるからには、それなりの物を作らなくてはならないと教えられ、その日から仕事後ご飯も食べずに深夜までパソコンに向かう日々。
なのに全然先生のOKが出ず、でも演技のことも考えないとだし、本当にいっぱいいっぱいでした。

私のCD製作は、記憶の限りその一回だけです。部員からCD作りましょうよって言われる度にあの苦労を思いだし、断ってきました。CDを作るにはやはり、時間と根気がいります。
あの頃より時間が取れない今の私には、CDを作るなんてここまで教えてくださった先生に失礼だと思い言えませんでした。

それくらい、大変でした。

でも頑張って作ったそのCDも結局、「まぁ、初めて作ったCDにしては頑張りましたね!」と言われる出来でした。
プロって凄いんだなって、でも私もこの先生に教わっていけば、見えない景色も見えてくるのかなって。これからも頑張ろうと素直に思いました。嘘の無いこの先生に、どこまでも付いていこうと思いました。

そして先生は、アンとロイドの公演も観に来てくださいました。
公演が終わってから、先生は感動したって泣きながら私のところまで来てくださいました。
先生の涙を見たのも、その一回だけです。
先生はきっと職業柄、何を見ても音楽が気になって集中出来ないんだろうなぁなんて勝手に思っていたので、素晴らしいストーリーだったと泣いてくれたことが素直に嬉しかったんです。

それから私は今までずっと、「先生でも楽しめる舞台」をスローガンに曲を作っています。

あの頃から私は、とても成長出来たと思います。
先生のおかげで今があります。
今回の公演も、観に来てくださいました。
先生は、今回は前回に比べても過去と比べてもかなりレベルは高かったとおっしゃってくれました。これからのアドバイスも添えて。

先生はいつも、こうやって誉めてくれて、進む道を示してくれる人でした。

今回の公演は、子供がいるからとか、忙しいからとか言い訳しないで、絶対に絶対に妥協しないと心に決め、寝る時間を削って曲作りに励みました。

先生に恥ずかしくないものを、楽しんで貰えるものを、感動の涙は見れなかったけど、私の中で過去最高の曲を聴かせられて、妥協しないで、本当に本当によかった。

もっともっと聴いて欲しかったけど、最後まで70点しか貰えなかったけど、先生に教えて貰ってここまで出来たこと、後悔はありません。

レッスンの度に「もっと良くなる」と言ってくれた先生。
だから私は今までもこれからも、現状に満足せず上を目指していられるのだと思います。

「いいですか?小坂さん。舞台は一度きり。お客さんは、会場に来て、歌がうまいとかダンスがよかったとかそれは印象に残るけど、オケやBGMのここが凝っててよかったなんて思う人は滅多にいない。どんなにオケのクオリティをあげても、評価してくれる人はいないかもしれない。それでも、妥協して自分を後悔させちゃいけないんです」

8年前から、何度も何度もそう話してくれた先生。つい最近も聞きました。

私は誉められて伸びるタイプだし、こんな地味で超大変な役回り、やだなーって思うことも確かにあったけど、一生懸命続けられたのは、先生のこの言葉があったからです。
そして先生は、評価してもらえない私の努力もちゃんと見ていてくれました。
「この楽器が効果的に鳴ってていいですね」「この前奏、良く考えましたね!」「低音しっかり聴こえてますよ!」「本当に小坂さんは凄い!頑張りましたね!」って、先生が沢山誉めてくれるから、だから頑張れました。
嘘を言わない先生に誉めて貰えることが、何より嬉しかった。
誉められ過ぎて、嬉しすぎて泣くことも沢山あったな。
レッスンの前にする世間話も、ほっこりして好きでした。

細かい的確なアドバイス、そしてその何倍も誉めてくれて、困った時はすぐに助けてくれて、常に笑ってて、劇団×音楽部を好きになってくれて、心の底から私達を応援してくれる温かな先生。

本当に本当に、ありがとうございました。
劇団×音楽部まるごと、沢山お世話になりました。

こんなに早く逝ってしまったのは、私が迷惑かけすぎて、働かせ過ぎちゃったのかな。
最後まで出来の悪い生徒で、ごめんなさい。


正直、これからの曲作りのことはまだ考えられなくて。
私先生がいないと、何も出来ないんです。どうすればいいか、何もわからないんです。
曲作り、先生がいないと楽しくないんです。


でも。
それじゃ先生が悲しむから、きっとこれからも頑張るんだと思います。
空の上まで良い音が届くように、頑張るんだと思います。

心から ご冥福をお祈り致します。

先生、会いたいです。

劇団×音楽部 部長 芳賀夏代
スポンサーサイト



2018年10月23日 | Comments(0) | Trackback(0) | 未分類
コメント

管理者だけに表示する

プロフィール

最新記事

最新コメント

月別アーカイブ

カテゴリ

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

ブロとも申請フォーム